世の中が、そして私たちが、知らず知らずのうちに従っている見えないルール=「民俗」。
法規やデータなどの可視化された資料ではなく、不可視の行動基準である「民俗」の視座から、日本という風土に醸成された、
政治と選挙の「情実」を読み解く。加えて、日本の特徴を明確にするため、隣国である韓国・北朝鮮の事例も取り上げる。
第一章 「文明の政治」の地平へ 福沢諭吉・伊藤博文・柳田国男
第二章 「一国民俗学」は罪悪なのか 近年の柳田国男/民俗学批判に対する極私的反駁
第三章 「常民」から「公民」へ 〈政治改良論〉としての柳田民俗学
第四章 政治をめぐる「民俗」の超越は可能か 杉本仁著『選挙の民俗誌──日本的政治風土の基層』に寄せて
第五章 選挙粛正運動と視覚メディア 権利から義務への煽動戦略
第六章 「親類主義」の打破 きだみのるの八王子市議選出馬とその意義をめぐって
第七章 希求される大統領像 韓国における〈政治神話〉の生成
第八章 「始祖王」の正統性 民俗学からみた現代韓国/北朝鮮の政治風土
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