本書は「先代旧事本紀大成経伝」シリーズ全24として発行予定の(一)にあたります。
先代旧事本紀大成経とはわが国の神典及び国史とされる古事記、日本書紀よりさらに古く西暦622年に完成した書物であり、
その内容は記紀の不足を補うに余りあるものでありながら徳川幕府による禁書、明治政府の不敬罪での圧殺を怖れ、公に
研究されないまま篤志家と一国学者の私家版でのみ保存されてきた貴重な文献です。そこには活き活きとした古代日本の姿、
日本人の志の美しさが刻まれていて、歴史だけでなく文学的、哲学的にも価値のある内容となっています。
推古天皇の勅命により聖徳太子が編纂した72巻に及ぶ圧巻の書物を未来へつなげるために現代語訳を付してお届けします。
生きるとは何か宗教とは何かを模索し苦悩した著者のノンフィクション「薫りたつ人」前3作から23年を経ての完結篇。
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