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エレナ・トゥタッチコワ作品集
『聴こえる、と風はいう』
文・写真 エレナ・トゥタッチコワ
編集:須山実・須山佐喜世(エクリ)
デザイン:須山悠里
2,700円+税 文芸
美術
ISBN978-4-9908589-6-4 C0098 A5判 112頁 2022/12刊  
歩く、触れる、見る、描く、掘る、捏ねる、書く、聴く、拾う
エレナ・トゥタッチコワの日々は、そのまま「表現」となる
詩、エッセイ、写真、ドローイング、映像、セラミック……
彼女のつくる時間は、多様なかたちを通って表れてくる
土を捏ねてはその息遣いに耳を澄ます 、ノートとペンのあわいを走る線を辿る
歩きながら道の声を聴く、そうして地図を紡ぐ
◆第38回写真の町東川賞 特別作家賞受賞 ◆上野の森美術館VOCA展2023VOCA奨励賞受賞
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『 デーモン 』
詩:ミハイル・レールモントフ
絵:ミハイル・ヴルーベリ
訳:前田和泉
2,700円+税 文芸
詩画集
ISBN978-4-9908589-5-7 C0098 A5判変形 88頁(カラー挿画8頁) 2020/12刊  
狂気に沈んだ画家ヴルーベリ、決闘の銃弾に斃れた詩人レールモントフ。ロシアの二人の天才が創造したデーモンの相貌。 19世紀ロシアを代表する詩人レールモントフ。決闘により26歳の若さで亡くなった彼が12年間にわたって改稿を重ねた物語詩が「デーモン」である。 流麗で疾走感あふれる詩行には、痛切な響きが宿っている。「悪しき魂」の真摯な愛は成就することのない不可能な願いなのだ。 その詩に魅せられた同時代の画家ヴルーベリもまた、生涯をかけてデーモンの主題に挑んだ。モスクワのトレチャコフ美術館の「ヴルーベリの部屋」 に架けられた大作「座るデーモン」の憂愁に満ちた姿は見るものを捉えて離さない。同じ部屋に飾られた「倒されたデーモン」に、 ヴルーベリは展覧会場でも筆を足し続けたという逸話が残っている。想いを遂げられなかった愛の苦しみを知る詩人と画家。 その日々の刻印が、それぞれの「デーモン」となった。
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『 葦 』
詩:レールモントフ
画:宇野亜喜良
訳:前田和泉
1,000円+税 詩画集
ISBN978-4-9908589-4-0 C0098 四六判変型 200頁 2019/10刊  
1点の挿画でつくられた本、『栃の木と』に続く第二弾。 ロシアの詩人、レールモントフの詩「葦」は理不尽な死を強いられた者の声が埋葬場所に生えた植物に憑依して 真実を語るという、世界各地にある話を元にしている。 20世紀のロシアの詩人、アンナ・アフマートワの詩「葦」の初出はスターリン治下のソ連時代であり、タイトルは「柳」とされた。 「葦」をタイトルに使うことは、弾圧と粛清の恐れがあったからである。改めて「葦」と題されて発表されるのは雪どけ後の1965年だった。 悲劇の女性の儚い姿を宇野亞喜良はトレーシングペーパーを使うという斬新な手法で表現している。
 
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『山の家 クヌルプ』
写真:野川かさね
挿画:伊藤弘二
編著:エクリ
2,000円+税 文芸
ISBN978-4-9908589-3-3 C0095 A5判並製 160頁(カラー20頁) 2017/8刊  
今年2017年、開設60年を迎えた、霧ケ峰高原沢渡のクヌルプ・ヒュッテ。本書は戦時を辛うじて 生き延びた山小屋主人夫婦、そして小屋に集った人たちやファンの方へのインタビューで綴りました。山小屋の名「クヌルプ」 はヘルマン・ヘッセの同名の小説の主人公に由来します。写真は、自らも国内外の山々に登り、撮影を続けている野川かさねに よるもの。被写体への共感、感動という「カメラマンのまなざし」が伝わります。山小屋主人が語った「理想の山小屋」を挿画 に起こしたのは伊藤弘二さん。「油彩転写」の技法が夢を写してくれました。小屋をつくりあげた夫妻と、助っ人として常連と して集った人々が語る豊かな高原の日々。クヌルプはいつも懐かしい。いつも新しい。
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『 栃の木と 』
 『遠野物語拾遺』(柳田国男)より
柳田国男 著
画:宇野亜喜良
1,000円+税 民話
ISBN978-4-9908589-2-6 C0039 四六判変型 200頁 2016/10刊  
800字ほどの文と1点の挿画でつくられた「本」。柳田国男の『遠野物語』のなかで、随一の 悲恋の言い伝えは「金沢村の字長谷(ながや)は、土淵村字栃内(とちない)の琴畑と、背中合わせになった部落である」 とはじまる。そして、「天気のよい日には今でも水の底に、羽の生えたような大木の姿が見えるということである」と結ばれる。 生から死への時の移りが、宇野亜喜良の甘美な筆さばきで、一幅の絵に収められた。
 
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『Robert Coutelas 1930-1985』
 ロベール・クートラス作品集 ある画家の仕事
作:ロベール・クートラス
寄稿:小川洋子
30,000円+税 絵画
ISBN978-4-9908589-1-9 C0071 A4判上製函入2冊組 600頁1500点 2016/3刊  
1930年にパリで生まれた画家ロベール・クートラスは生涯で数多くの作品を残しました。 その中で、クートラスが生前売ることも散逸させることも許さなかった「リザーブ」と称される作品群。 エクリでは、手札サイズのカルト、グァッシュ、油彩のリザーブ作品を全て収録し、膨大に残されたデッサン、 ドローイング、テラコッタなども網羅。加えて、1999年にジャンヌ・マトション財団に寄贈された作品など、 主要な作品をほぼ全て収めた作品集を上梓します。ただ書き続けることだけを願ったクートラスの画業が明らかになります。
 
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『ホフマニアーナ』
作:アンドレイ・タルコフスキー
訳:前田和泉
挿画:山下陽子
2,500円+税 文芸
ISBN978-4-9908589-0-2 C0074 A5判仮フランス装 88頁うちカラー8頁 2015/9刊  
今なお世界中に多くのファンをもつ、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキー。 2016年、没後30年を迎える監督が生涯で制作した長編映画はわずか7本。 しかし、次作への構想は「ホフマニアーナ」「ファウスト博士」「ハムレット」「白痴」など、いくつも温められていた。 ポーやドストエフスキー等に影響を与えたといわれる幻想作家・作曲家のホフマンを主人公にした「ホフマニアーナ」はタルコフスキー、幻の8作目である。 このシナリオの映画化はドイツからのオファーを受け、1986年1月から撮影が予定されていたが、85年末、タルコフスキーに肺癌がみつかり、監督の死によって幻の作品となった。
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ロベール・クートラス作品集
『僕のご先祖さま Mes Ancetres』
企画:岸真理子・モリア+エクリ
撮影:片村文人
デザイン:須山悠里
3,500円+税 画集
ISBN978-4-9903308-9-7 C0071 B4判変形 60頁 2015/2刊  
エクリでは、2010年にロベール・クートラス初の作品集『僕の夜 Mes Muits』を上梓しました。 1930年にパリに生まれた画家ロベール・クートラスは、その生涯で数多くの作品を残しました。 日本でも多くの方に親しまれているカルト(手札サイズの作品)だけでなく、油彩、グァッシュ、テラコッタ、また木片や段ボール、 封筒の裏面に描いた遊び心溢れたドローイングなど、豊かなマチエールと不思議な物語が潜む作品群の全貌はまだ知られていません。 カルトを「僕の夜 Mes Muits」と呼んだように、クートラスはグァッシュの肖像画作品群を「僕のご先祖さま “Mes Ancetres”」 と名づけ、多くの作品を残しています。 この度、エクリでは、2015年2月に開催される松濤美術館での展覧会にあわせ、 グァッシュ作品を編んだ新しい大判の作品集『僕のご先祖さま Mes Ancetres』を刊行します。
 
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『木の戦い』
タリエシン 著/井辻朱美 訳/華雪 書 2,500円+税 詩集
ISBN978-4-9903308-8-0 C0098 144X257mm 48ページ 2013/2刊  
古代ケルト人にとって「木」は神霊であり世界の象徴でした。
6世紀のウェールズで活躍した伝説の吟遊詩人タリエシン。彼の作と伝えられる詩群『木の戦い』(The Battle of the Trees)は多くの木々が動き回り、激しい戦いを繰り広げる物語です。
 
表紙画像 アルセーニイ・タルコフスキー詩集
白い、白い日
アルセーニイ・タルコフスキー 著 2,500円+税 詩集
ISBN978-4-9903308-7-3 C0098 B5変型判並製 94ページ 2011/10刊  
タルコフスキー ポエジーの原点

アンドレイ・タルコフスキー監督の映画「鏡」「ストーカー」「ノスタルジア」で朗読される父、アルセーニイの詩。
「鏡」のシナリオ・タイトルであった「白い日」から「遺言 アンドレイ・タルコフスキーに」まで25篇を収録。
 
表紙画像 僕の夜 Mes Nuits ロベール・クートラス 画 2,500円+税 画集
ISBN978-4-9903308-6-6 C0071 四六判並製函入り 104ページ 2010/10刊  
「現代のユトリロ」とも呼ばれていたクートラスですが、所属の画廊から求められる画風を断ってからは、ひたすらカルト(carte)という手札大のカード 画の制作に没頭しはじめます。靴箱や広告など、身近にある厚めのボール紙に油絵の具で下地を作っただけの画布。お尻を突き出した子供、人の顔をした昆虫や 鳥、画面上を覆う植物、読み取れない文字。毎夜、様々な題材で描き続けられたカルト群は、「僕の夜“Mes Nuits”」と名づけられました。
 
表紙画像 グランデール grain-d'aile ポール・エリュアール 原作
オードリー・フォンドゥカヴ 絵
2,000円+税 絵本
ISBN978-4-9903308-5-9 C0098 A5変形判上製 40ページオールカラー 2009/4刊  
原作を書いたのは、フランスのシュールレアリスムの詩人、ポール・エリュアール。イメージ豊かで光にみちた数多くの「恋愛詩」と「レジスタンス詩」で知られるエリュアールが1951年に書いた唯一の童話がこの『グランデール』です。 父が幼い娘に語り聴かせるスタイルでつくられた話の主人公は、タンポポの綿毛のように身の軽い女の子。グランデール(翼の種子)と名づけられた少女は、高い木のてっぺんに腰掛けて鳥たちと話しができますが、本当に飛べるわけではありません。大きくなると羽が生えてくると信じているグランデールは、毎朝鏡に背中を映しては「まだだわ」とつぶやくのでした。
 
表紙画像 十三月城へ エゼル記 小森香折 文
スズキコージ イラスト
1,600円+税 ファンタジー
ISBN978-4-9903308-4-2 A5変形判上製 120ページ 2008/8刊  
原作を書いたのは、フランスのシュールレアリスムの詩人、ポール・エリュアール。イメージ豊かで光にみちた数多くの「恋愛詩」と「レジスタンス詩」で知られるエリュアールが1951年に書いた唯一の童話がこの『グランデール』です。 父が幼い娘に語り聴かせるスタイルでつくられた話の主人公は、タンポポの綿毛のように身の軽い女の子。グランデール(翼の種子)と名づけられた少女は、高い木のてっぺんに腰掛けて鳥たちと話しができますが、本当に飛べるわけではありません。大きくなると羽が生えてくると信じているグランデールは、毎朝鏡に背中を映しては「まだだわ」とつぶやくのでした。
 
表紙画像 サロメ L'amour la mort 宇野亜喜良 飾画
蜂飼耳/金原瑞人 テキスト
2,500円+税 詩画集
ISBN978-4-9903308-3-5 A5判上製 36ページ 2008/8刊  
サロメを巡る妖美のアラベスク「ヨカナンの首をくださいな」預言者の首をのぞんだ
新約聖書の名もなき少女のエピソードに、たくさんのアーティストたちが魅了されてきた。
画家のモロー、ビアズリー、ピカソ。劇作家のワイルド、小説家のフローベール、詩人のアポリネール。
無垢なる妖女は、宇野亜喜良の23葉の飾画のなかで、あるときは「本画取り」で、
あるときはテキストを呼び水に「死の恋、恋の死」を踊り続ける。
蜂飼耳の書き下ろしの詩編「始まらない踊り」と金原瑞人の解説「サロメの時代」を掲載。
 
表紙画像 空と樹と 長田弘 詩
日高理恵子 画
2,500円+税 詩画集
ISBN978-4-9903308-2-8 菊判変形上製箱入 48ページ 2007/11刊  
―樹を見ることは、樹を見上げることだった。

長田弘の樹を巡る詩とエッセイ、日高理恵子の樹と空の画によって、
静けさを集めるように編まれた詩画集。
 
表紙画像 影追いの街 竹谷内桜子 文
上田風子 絵
1,600円+税 文芸
ISBN978-4-9903308-1-1 四六判並製 120ページ 2007/6刊  
100のショートストーリーによって描かれる、おかしな人たちの住む、どこか奇妙な世界

あなたの脳内銀幕に映し出す百のオムニバス都市幻影
作家と画家はこの際、弁士と映写技師なのである ―宇野 亜喜良
 
表紙画像 恋愛 L'amour アンドレ・ブルトン/ポール・エリュアール 文
宇野亜喜良 挿画
2,400円+税 詩画集
ISBN4-9903308-0-3 A5判上製 48ページ 2006/10刊  
愛しあう愛、ここで私たちの心をとらえることのできそうなただひとつのもの、
それは習慣のなかに異例のものを投げこみ、
月並み表現のなかに想像力を、疑いのなかに信念を、
外部のオブジェのなかに内部のオブジェの知覚を投げこむような愛のことだ。(本文より)

シュールレアリストの詩人たちによって美しく名付けられた32の「愛の形」に宇野亜喜良の優雅なエロティシズム漂うイラスト12葉が溶け合う
 

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