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『 父からの伝言 』 増頁版 ムックリ演奏CD附属
鈴木紀美代 著 1,800円+税 民族
ISBN978-4-86538-165-8 C0039 A5判変形 70頁 2024/3刊  
2007年12月に友人の青地久恵さん、藤田民子さんのご協力を戴きまして『父からの伝言』をまとめてから丸16年が経過しました。 お蔭さまで当時の在庫が殆どなくなるまでに至りまして、此の間、多くの激励やご評価を頂戴して参りました。 また「掛川源一郎写真委員会」様からのご許可ご協力を頂戴しまして写真掲載が出来ましたことも幸甚でした。改めまして御禮と感謝を申し上げます。 2007年、2019年に引き続きまして、此の度、新ひだか町三石の幌村建設幌村司様のご支援を頂戴し『父からの伝言』3度目の増頁版刊行をみることが叶いました。 私の生き甲斐でもあるムックリ演奏CDを付帯したのは、アイヌ民族の文化伝承である民族音楽を歴史に残したい一念からです。 また釧路市立博物館でも大人気のムックリ製作工程の画像は、二次元バーコードを付帯しまして、ユーチューブ(YouTube)で、 見ることが出来るようにしました。本書がアイヌ民族理解の一助になることを願っています。 イヤイライケレ(iyayraykere)。 本書「あとがき」より
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復刻版『知里幸惠ノート』
知里幸惠 著
知里森舎 刊
4,000円+税 詩歌
ISBN978-4-86538-162-7 C0098 B5変型判 紙器ケース入り ノート4冊と解説 2024/1刊  
知里森舎による『アイヌ神謡集原稿』の復刻版が完成した!! 知里幸惠没後101年目の快挙となる!
サラ・ストロング・中川裕の解説文と切替英雄・青柳文吉編による書誌、知里幸惠略年譜。 19歳で早逝した知里幸惠の肉筆手書きのノートの復刻である。従ってローマ字書きのアイヌ語と和訳文の並説が書かれている。 知里幸惠ノートT・U・V・Yの四分冊と解説の計五分冊。紙器ケース入り。
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柴橋伴夫 ミクロコスモスV  『美の散歩道(プロムナード) 2 』
柴橋伴夫 著 2,800円+税 芸術
ISBN978-4-86538-160-3 C0070 A5判上製 278頁 2023/12刊  
 オランダでは、フェルメール、レンブラント、ゴッホなどの画家達を訪ね、 ベルギーではファン・エイク兄弟の「神秘の子羊」やルーベンスの祭壇画などと対話し、アルデンヌ地方にも足をのばす。 A「中欧の真珠」プラハでは、文学者カフカの足跡を辿り、ユダヤ人のシナゴーグで現代史における悲劇を目撃する。 さらにアートコラムを加え、多視点(歴史・風土・民族・文学・宗教)から建築・彫刻・絵画作品をアートリーディングする。 例えばベルギーの美術館では多くの〈神の子羊〉が登場する作品をみてきた。キリスト教図像ではかなり頻繁にみられるテーマの一つだ。 いうまでもなく〈神の子羊〉とはキリスト教世界では〈イエス・キリスト〉自身を示し、さらに〈受難のキリスト〉の象徴でもある。 その〈神の子羊〉の中でも白眉の作品がゲントのシント・バーフ大聖堂にある。ファン・エイク兄弟による「ヘントの祭壇画」である。 (中略)この〈神の子羊〉の聖壇がおかれた野一帯には草花も咲き、美しい情景を生み出している。 〈神の子羊〉の上部には聖霊のシンボルとして白い鳩が描かれ、そこから光線が降り注いでいる。 ――まえがきより
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『左川ちか論集成』
川村湊・島田龍 編 3,000円+税 文学
ISBN978-4-86538-159-7 C0095 A5判上製 380頁 2023/11刊  
川村湊・島田龍編集による戦前・戦後の左川ちか論のまとめである。 伊藤整との運命の出会い、運命の転回。左川ちかは北海道が生んだ不世出の翻訳家であり、詩人であった。 1936年(昭和11年)24歳の若さで夭折した。ジェイムズ・ジョイス『室楽』の本邦初翻訳は、 わが国散文詩の黎明を告げる金声玉振となった。
登場人物:左川ちか・小松瑛子・富岡多恵子・江間章子・新井豊美・水田宗子・坂東里美・エリス俊子 ・伊藤整・乾直恵・内田忠・浦和淳・柏木俊三・加藤一・川崎昇・川村欽吾・菊池美和子・北園克衛・衣巻省三・曽根博義 ・高祖保・高松章・竹中郁・田中克己・千葉宣一・鶴岡善久・中村千尾・中山省三郎・西脇順三郎・萩原朔太郎・濱名與志春 ・春山行夫・堀口大學・村野四郎・百田宗治・山中富美子・山村酉之助・阪本越郎
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『人間の歴史入門』
平山裕人 著 2,650円+税 歴史
人文
ISBN978-4-86538-158-0 C0020 A5判 384頁 2023/9刊  
ついに半世紀に及ぶ歴史学研究の成果を一冊にまとめてみた!
私たちはどこに向かう?私たちはどこに向かっていますか。いつから、そこに向かっているのですか。どうして、そこに向かっているのですか。 ほかに、向かう道はなかったのですか。今、向かっている道は大丈夫ですか。大丈夫でなかったら、どういう道がありますか。 その道を「人間の歴史」に問いかけることにしました。「人間の歴史」を学ぶことは、それらのことを考えることなのです。 考えたら、新しい道を見つけましょう。私たちには、自分で切り開ける可能性を持っていますから。 今まさに、私たちはこのことを考えるときがやってきているのです。(まえがきより)
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木彫に祈りを込めた男
『木版画家・阿部貞夫の生涯』
森山祐吾 著 700円+税 地方史
ISBN978-4-86538-157-3 C0121 文庫判 92頁 2023/9刊  
強く、刀に込める、バレンに込める、命を込める。 「僕は、万人に愛される生命のこもった作品を生み出してゆかねばならない使命がある。だから僕は美の神に祈る。こころをこめて祈る。」
 序章 惜しまれたその死            7 精力的な創作活動と初個展の成功
 1 非凡な留萌の青少年期           8 一流版画家として認められる
 2 東京時代──ペンキ屋修業で学んだこと   9 札幌時代──逆境を乗り越え新たな活躍
 3 留萌時代──闘病と生活苦の中で彫刀を握る 10 別離と新たな出会い
 4 釧路時代──市民の助けで活躍の機会を得る 11 感動、感涙に包まれた母校での講演
 5 再婚と摺師の無言の教え          終章 遺作展が伝えるもの
 6 肉体の衰弱と苦悶の日々  
★第31回(2011年)「北海道ノンフィクション賞」入賞(佳作)
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『北千島アイヌ民族の記録』 クリル人の歴史を尋ねて
加藤好男 著 3,600円+税 民俗
ISBN978-4-86538-151-1 C0039 B5変型判 386頁 2023/4刊  
27年振りの復刻版が完成!!
 第1章 「クリル」という民族呼称の起源   第9章 ゴロウニンの見たクリル人
 第2章 「千島」に関する日本人の記録    第10章 日本人漂流者(薩摩・永寿丸)の見た北部クリル諸島の人々
 第3章 北千島アイヌの領域         第11章 日ロによる「樺太・千島交換』前後
 第4章 クリルに関するロシア人の記録    第12章 シュムシュ島からシコタン島へ
 第5章 18世紀後半に於ける千島諸島の人々  第13章 シコタン島で(1)
 第6章 エトロフへ来たラショア島の人々   第14章 北千島諸島への出猟
 第7章 日本人漂流者(南部・慶祥丸)の見たカムチャツカおよびクリル諸島  第15章 シコタン島で(2)
 第8章 エトロフへ来たラショア島の人々   第16章 第二次大戦後の消息
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『飲水思源 以民促官』
 周恩来の決断と田中角栄の覚悟に思いを馳せる
内田雅敏 著 1,200円+税 政治
ISBN978-4-86538-154-2 C0031 A5判ブックレット 110頁 2023/4刊  
台湾有事は本当に喫緊の課題なのか!!内田雅敏が今提起する『平和資源』と『平和の配当』。 日中友好・日中不再戦の誓いを忘れない!!今こそ平和外交に汗をかこう!!
【目 次】 ◆日中国交正常化五十年から日中平和友好条約四十五周年   ―「平和資源」としての日中間の四つの基本文書を読み解く ― ◆日中国交正常化五十年史   「一つの中国」論、反覇権条項、尖閣諸島問題 ◆日中共同声明第五項 戦争賠償請求の放棄と二分論 ◆雨中嵐山の周恩来   ― 王敏教授「周恩来の対日『民間外交』の原点を探る」に触発されて ◆花岡事件和解から二十年   ― 法的責任の有無論争を止揚し歴史的責任へ ◆四つの基本文書 ◆一つの確認 ◆新聞各社論説及び掲載記事 ◆国連創立四十周年記念総会における中曽根内閣総理大臣演説(抜粋) ◆村山内閣総理大臣談話  「戦後五十周年の終戦記念日にあたって」 ◆大韓民國現行憲法(前文) ◆日韓共同宣言(要旨)   二十一世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ ◆自治体外交 玉城沖縄県知事の訪中に期待する ◆あとがき
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『みんなの温泉天国』(北海道編)
佐々木清人 著 1,500円+税 旅行
ISBN978-4-86538-152-8 C0026 B5変型判 158頁 2023/3刊  
北海道の温泉と観光の持続的な発展を目指して!! 北海道は全国一の温泉天国である。
 1、北海道の温泉地の現状        5、番外の温泉遺産
 2、勝手に温泉国宝           6、共同浴場・日帰り温泉
 3、勝手に温泉道宝(北海道)       7、野湯・海湯
 4、勝手に温泉市宝・温泉町宝・温泉村宝 8、北海道の温泉
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『「芭蕉学」のすすめ』
佐々木清人 著 1,200円+税 随筆
ISBN978-4-86538-150-4 C0095 四六判 198頁 2023/3刊  
芭蕉句189句と蕉門十哲の句そして河合曾良の句の紹介
 芭蕉翁は江戸時代初期の寛永二一年(1644年)九月二七日、伊賀上野赤坂に生れる。現在の三重県伊賀市上野赤坂町で、 父は松尾与左衛門(生年没不詳)、母は百(?−1682年)、その間に次男として生まれる。父の与左衛門は、 土豪・柘植七党の松尾氏の傍流の出で、柘植村から上野城下の赤坂町に移っている。身分は「無足人」と呼ばれる農民で、 名字帯刀は許されたが戦時には下級武士として無給で徴集される立場であった。兄弟には兄の半左衛門(生没年不詳)、 姉一人と妹三人がいた。母の百の正確な名前は不明であるが、四国伊予の宇和島と今治を領していた藤堂高虎 (1556−1630 年 ) が伊賀の国に移封となった時、宇和島から同行した桃地氏の娘とされる。芭蕉翁の幼名は金作、通称は甚七郎または甚四郎と称され、 名は忠右衛門、のちに宗房と改められた。俳号は当初、本名を音読みして宗房を名乗っていたが、母の出に因んで「桃青(とうせい)」とした。 その後の三八歳の時、江戸の草庵に門人の李下(?−1703年)から芭蕉一株が贈られて、「芭蕉(はせを)」と号するようになった。
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柴橋伴夫 ミクロコスモスU  『美の散歩道(プロムナード) 1』
柴橋伴夫 著 2,800円+税 芸術
ISBN978-4-86538-149-8 C0070 A5判上製 308頁 2023/2刊  
旅とは、わけもなく、いいものである。わけもなく、ということは、それ自体としていいということだ。 小難しい理由づけなどはいらない。ふと風に吹かれて、向こうの方へ飛んでみること。タンポポの種のように、眼を足もとから離し、 からだを浮かして日常を離れて「もうひとつの世界」に旅立つこと。その旅は、それはかなり高質なワクワク感をともない、 「知らない都市」、「知らない人」「未知との作品」との出会いとなる。言い方をかえれば、ゾクゾクするほどの不思議発見の旅となる。 (中略)私は、この本では、イタリア、南フランスの諸都市、プロヴァンス地方、美の都パリで開花した美をひとつの建築体として「見立て」ながら、 単なる旅行記におわらないように心がけながら、それぞれの都市の魅力や革新的創造者が生み出した作品(絵画・彫刻・建築など)についても力を注いで解説を試みてみた。 ――まえがきより
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『借りた場所、借りた時間』 外岡秀俊 遺稿集
外岡秀俊 著 2,200円+税 評論
ISBN978-4-86538-148-1 C0095 B5変型判 212頁 2023/1刊  
綿密な取材力と冷静な調査力、比類のない解析力──外岡秀俊は、ジャーナリストとして類いまれな資質を発揮する。 錆びたベルトコンベアのアメリカ合衆国、雨傘の捨てられた香港、戦火の舐めつくすユーラシア、外岡の現代社会の分析と展望は鋭利だ。 だが、それだけではない。そこに血の通った感性が、埋み火のように熱を放っている。もっと光を、もっと熱を。 魂の小説家・外岡の無言の叫びである。──川村湊 (文明批評家)
目次:チョウチンアンコウとAI─ / 「終わった人」たち──定年小説に未来はあるか─ / 星条旗のある空──トランプのアメリカ─ / 蜃気楼余聞─ / 帝国の落日──イギリスの昏れ方─ / 借りた場所、借りた時間──過ぎ去り行く香港─ / 賢治と啄木──「北方文化圏」の旅─
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柴橋伴夫 ミクロコスモスT  『美のオディッセイ』
柴橋伴夫 著 2,800円+税 芸術
ISBN978-4-86538-145-0 C0070 A5判上製 310頁 2022/11刊  
みずからの〈掌に無限を捉え〉ることを目指しながら知見を広げつつ、現代詩を編み、また美術作品を評してきた。 こんなこともした。かなりの展覧会を自主企画し、状況の活性化を目指してきた。 まさに一言でいえば〈一粒の砂に世界〉を見出すことを目指してきたわけだ。とすれば私がここで編む本を 「ミクロコスモス」(Mikrokosmos)と名付けてもいいと考えた。いうまでもなく、「ミクロコスモス」とは、小宇宙を指す。 こうして全体を「柴橋伴夫 ミクロコスモス」と括ることにとした。第一冊を『美のオディッセイ』とし、 その中にT章を「異形の抗あらがい」とした。前著『アウラの方へ 美の断章』(未知谷)の「あとがき」で、「次作では、 表現者にとって、〈飢餓〉とは何であったのか、そしてその飢餓が、作品を通じてどう〈充足〉してきているのか、 眼を凝らしてみていかねばならない」と書いた。 ――まえがきより
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『素顔の魯迅』
大川純彦 著 1,000円+税 歴史
ISBN978-4-86538-144-3 C0222 新書判 192頁 2022/10刊  
魯迅の素顔を識る入門書!! 今、魯迅を読み返すことの意義!!
“魯迅”とは、私にとって、戦後そのままを生きてきた私たち同世代の者にとって、あるいはおおげさにひろげて日本人にとって、何なのだろう? こんな問いを立てられる人物はそれほど多くはないだろう。だが戦後の日本とアジアのありようを思う時、その問いを発するに値する存在に魯迅を擬するのは、 私の突飛な暴論だろうか。少なくとも私の前半生の「昭和」の時代まではある種の妥当性をもっていたような気はするのだが。 そう思って、日本での魯迅像について私なりのイメージをたどってみる。日本での魯迅は好むと好まざるとを越えて、竹内好の“魯迅”にまず規定されてしまう。 その圧倒的な影響力の下に、さらに私のような素人ファンには追い切れないほどの無数の魯迅論が現れた。今思えばふしぎなほど、七十年代までの間、 「竹内魯迅」を継いでさまざまな「〜魯迅」が学界、論壇の一隅に盤踞した。中央ばかりではない、地方にも各種の「〜魯迅」がいたように思う。〈あとがきより〉
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『クナシリ・メナシの戦い』 ──事件の復元と歴史的位相
菊池勇夫 著 1,200円+税 日本史
ISBN978-4-86538-143-6 C0221 新書判 268頁 2022/8刊  
幕府は松前藩の収奪を批判しながら、アイヌの「撫育」を掲げて人々の前に立ち現れた。 はたして、それはアイヌの人々にとって歓迎し、期待すべきものであったのか。 「国家」が重たくアイヌ民族にのしかかる「近代」の困難の始まりを告げるかのような、クナシリ・メナシのアイヌの戦いの戦後の歴史であった。 この過程で、先住民族であるアイヌの人々が何を、どのように失い、あるいは奪われたのか、事実の検証と復元が欠かせない。 そのことがアイヌの人々の権利の回復と未来、そして日本の民主社会の前進と、何がしかつながっていることに歴史学の役割を思いたい。
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『釧路湿原の文学史』
盛 厚三 著 2,000円+税 文学
ISBN978-4-86538-140-5 C0095 A5判 320頁 2022/8刊  
明治時代に釧路に住んだ石川啄木、大正時代に活躍した釧路生まれの中戸川吉二、そして原田康子がこの地を舞台にした 『挽歌』などの多くの作品は、いまもなお生き続けている。 そして新たに生まれていくことを示した作家は、根釧原野を主題に農民文学を書き続ける釧路生まれの玉井裕志、 釧路に生まれアイヌ民族としてこの地を見続けて多くの随筆集を残したチカップ美恵子、 この地を舞台に数々の作品を書き続ける釧路生まれの直木賞作家桜木紫乃、別海生まれの直木賞にノミネートされた作家河崎秋子、 大型新人として期待される久栖博季らである。ここでは、地元で活躍する多くの文学者たちの作品を紹介できなかったが、これからも、 釧路湿原、そしてこの地を舞台にした様々な作品が生まれていくことだろう。  (あとがきより)
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『揺らぐ大地』
 光あれ、いまこのときも コタンの恋 向日葵を描く女
土橋芳美 著 1,800円+税 小説
ISBN978-4-86538-142-9 C0093 四六判 300頁 2022/8刊  
小学生のころ、母方のコタン(集落)を訪ねるのが楽しみだった。母を生んですぐに亡くなった祖母の妹たちがいて、 この人たちを私は「ばぁば」と呼び親しんだ。子供には日本語で話していたが、同世代の者たちはアイヌ語だった。 このばぁばたちは明るかった。集って声高にウウェペケレ(昔ばなし)や、ヤイサマ(即興歌)をし、手拍子をして笑いころげた。 全て、アイヌ語なので私には理解できなかったが、楽しげな雰囲気は伝わってきた。そして、ばぁばたちの話が終わるたびに、 「チャッケレ」と言っていたのを覚えている。萱野茂さんのアイヌ語辞典で調べてみると チャ 言葉 ケレ 触れる とある。 言語学的にはどうなのか知らないが私なりに解釈すると「あなたの話に触れてうれしい」とでも言うのだろうか。 今回、このポピポイコタンを舞台に小説を書いたが、ばぁばたちが「チャッケレ」と言ってくれることを願っている。 (あとがきより)
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詩 集 『うたうゆうれい』
小杉元一 著 1,500円+税 詩集
ISBN978-4-86538-141-2 C0092 A5判変形並製 80頁 2022/7刊  
 けふもみぞれはふりしきり / どこもかしこも灰色にせんそうはふりしきり / あんじゅうごん あんじゅんぐん 安重根 / あなたもまたひとりのへいしとして傷んだひかりのふりしきる / 哈爾濱の停車場で初代韓国統監いとうひろぶみに / 三発の銃弾をうちこむのですがかわいた銃声は高くあがり / くずれおちるのは老いたひとりの政治家と / あなたがいなくなったあとの朝鮮の山河だけであり / そこからながい併合の時代がはじまり哈爾濱のくもり空は / 変わらずにその後は満州国の光景へつづいてゆき / あんじゅうごん あんじゅんぐん 安重根 / けふもさむくみぞれはふりしきり / はなずなれっとう ちょうせん・かんはんとう ちゅうごくたいりく / たんぽぽのわたげはとんでゆく  とばされてゆく / どくりつや せいぎや かいほうは 空にちぎれ血のにじんだまま / とんでゆく かるがると とばされてゆく      「明治のたんぽぽ」より
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『生きる場の思想と詩の日々』
花崎皋平 著 3,300円+税 思想
哲学
ISBN978-4-86538-132-0 C0010 四六判並製 624頁 2022/3刊  
齢90歳を迎えたその生涯をかけて思想・哲学・詩作と格闘し今も思索し続ける現役著者による「紙碑」の集大成!
第1章 青春前期の悩みと彷徨 / 第2章 嵐と大波に呑み込まれた時代 / 第3章 東京から北海道へ一市民となる過渡期 / 第4章 大学を辞め、生き方を変える そしてウーマン・リブとの出会い / 第5章 アイヌ民族の権利回復運動 / 第6章 ピープルズ・プラン21世紀国際民衆行事 / 第7章 沖縄で暮らす / 第8章 転換期における世界的な民衆の主体形成 / 第9章 カンボジア、ラオス、ベトナムへの旅 / 第10章 東アジアの国家テロリズムと民衆 / 第11章 女性国際戦犯法廷 / 第12章 高木仁三郎さんとの対話原稿を書く / 第13章 人質事件 / 第14章 沖縄の島々を歩く、そしてアイヌの遠山サキフチの傘寿 / 第15章 あたらしい政治文化運動の模索へ / 第16章 ネルーダの国チリ / 第17章 ロング・ウォーク「ピリカ・ケウドム・アプカシ」 / 第18章 田中正造の足跡を追って 思想家森崎和江について
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『鳩沢佐美夫の仕事』 第一巻
木名瀬高嗣 編 2,000円+税 文学
ISBN978-4-86538-131-3 C0093 四六判 292頁 2021/12刊  
アイヌ民族の至宝、鳩沢佐美夫の作品を没後50年の2021年末から刊行開始!!
前世紀の末期から今世紀の初頭にかけて、国際的な先住民族運動などを背景にアイヌは日本政府からアイヌ文化を中心とした新たな立法と施策を「勝ち取って」きた。 鳩沢が絞り出すように言葉を紡いだ重苦しい時代はとうの昔に去ってしまったかのような幻惑を覚える。 しかし、施策自体や結果としてもたらされた社会的な関心の高まり(と映るもの)に功罪両面があることも次第に明らかとなりつつある。 何より、現行の施策を規定する法律が「尊重」すると謳っている「アイヌの人々の誇り」なるものは、 その「誇り」の内実を誰がどのように決するのかという重要な反省的回路を欠いたまま、依然として〈他者〉の威光によって鎧われたコトバで弥縫され続けている。 そのような軛から脱するためにこそ、あの時代の鳩沢は「文学という普遍性を命題として、われわれは勇気をもって、 人間という全体にこの問いかけをしよう」(「対談 アイヌ」)と呼び掛けた。その思想は〈アイヌ〉という文脈にとどまらず、 自らのコトバを〈他者〉の手から取り戻さねばならない立場の人々すべてにとって、今もなお輝きを失っていない。(あとがきより)
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『〈万人〉から離れて立つ表現』 貝原浩の戯画を読む
太田昌国 著 900円+税 評論
ISBN978-4-86538-130-6 C0095 A5判変形並製 104頁 2021/12刊  
Part1 〈万人〉から離れて立つ表現:人間のおもしろみや哀しみ、愚かさが滲み出る「三面記事美術館」 / 1980年代前半、新自由主義経済政策で進行したこと / 「対テロ戦争」の出発点:米国は、なぜ憎悪に満ちた攻撃を受けたのか / 民間人を殺傷する、国家テロ=「対テロ戦争」 / 怒りと憎しみで一色になった日朝首脳会談後の日本 / 天皇制批判をどう表現するか:貝原浩と深沢七郎の「きわどい」表現 / 犯罪への反応から見る、万人に受け入れられる考え方の恐ろしさ / 劣化した社会の中でこそ、「万人」の表現になびかず、抵抗の表現を
Part2 戯画を読み解き、時代を語る: 15年、40年という時間を考える / 「ベストセラー」について考えてみる / 「貝原浩のベストセラー戯評」を見る / 天皇制の問題を考えてみる / 貝原浩の「仮設縁起絵巻」を読み解く
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『アイヌ民族の現在、過去と未来!』
平山裕人 著 800円+税 評論
ISBN978-4-86538-127-6 C0295 新書判 256頁 2021/11刊  
北海道民に問う!!○我々はどこにいるのか。我々はだれなのか。○北海道近代の植民地主義とは何だったのか。 ○アイヌ民族の先住権の意味を考えよう。○現状のアイヌ政策の更なる革新を求めよう。○先住民アイヌ民族との真の共生は可能か。 ○北海道には多文化多言語社会の土壌はあるのか。
 第1日目 アイヌ文化までの道のり 第1章 旧・新石器時代 第2章 原アイヌ文化
 第2日目 アイヌ文化期      第3章 アイヌ文化前期 第4章 アイヌ文化後期
 第3日目 「近代」        第5章 「近代」アイヌ文化期
 第4日目 「現代」        第6章 「現代」アイヌ文化期
 第5日目 遺骨          第7章 アイヌ遺骨を返せ
 第6日目 アイヌ新法       第8章 アイヌ施策推進法の成立をめぐって
 第7日目 未来への眼差し     第9章 『アイヌ神謡集』の世界
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『日本画家 羽生輝 悠久の岬を望む』
北海道立釧路芸術館
北海道立近代美術館 編著
2,200円+税 絵画
ISBN978-4-86538-126-9 C0071 B5判 120頁 2021/10刊  
日本画家・羽生輝は、北海道の釧路を拠点に、これまで 55 年以上にわたって岬や浜辺、湿原など、 道東を中心とした北国の風土をみつめ、描き続けてきました。重厚で鋭いタッチのうちに、ゆたかな抒情を滲ませた作品により確かな評価を築き、 由緒ある日本画団体・創画会において北海道でただ一人の会員として活躍を重ねています。 本書では、その初期から近年に至る代表作およそ60点を収録します。あわせて少年期の作品、海外取材作品、新聞連載小説の挿絵原画、 関連資料等をご紹介し、その画業を多様な視点により回顧します。道東の地に根差し、生み出されてきた羽生輝の深遠な日本画の世界をご堪能ください。
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『國神社と聖戦史観』 ─ A級戦犯こそ國にふさわしい
内田雅敏 著 900円+税 評論
ISBN978-4-86538-125-2 C0295 新書判 312頁 2021/10刊  
國神社問題の核心は政教分離より歴史認識と戦死者の「魂独占」の虚構である! 死者の魂鎮めを一宗教法人に委ねていていいのか!全ての戦没者の為に無宗教の国立追悼施設を!
(本文より)巷間、中国、韓国らからの國神社参拝批判に対して、戦没者に対する追悼 はどこの国でもやっている、 何故それが批判されるのか、と反論がなされることがあります。毎年8月15日、武道館で政府主催による戦没者追悼式が行われていますが、 この追悼式を中国、韓国らが批判することはありません。それはどこの国でも行っているからです。 國神社参拝批判は、戦没者に対する追悼批判ではなく、國神社という場でそれが行われることへの批判な のです。 (中略)國神社がA級戦犯を合祀していることが問題なのではなく、國神社がA級戦犯合祀に象徴される「聖戦史観」に依って立つ戦争神社であるからです。
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『絢爛たる詩魂 沙良峰夫』
柴橋伴夫 著 2,800円+税 文学
ISBN978-4-86538-124-5 C0095 四六判上製 384頁 2021/10刊  
生誕120年・沙良峰夫・28歳で早世、今、あざやかに蘇る絢爛たる詩魂。 そこに若き詩人・芸術家がいた! 詩誌『白孔雀』『棕櫚の葉』の同人達、西條八十、川路柳虹、安藤更生、萩原恭次郎、 土方与志・梅子夫妻、村山知義、吉田謙吉、日夏耿之助、吉行エイスケ、稲垣足穂がいた。 大正期を疾走した多面体、その全貌に迫る──アルバム・追悼文・詩作・翻訳・文学夜話・都市ルポルタージュを収める。 評論 柴橋伴夫「沙良峰夫とその時代」(書き下ろし)。 詩集「華やかなる憂鬱」
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『現代日本イデオロギー評註』
 ──「ぜんぶコロナのせい」ではないの日記
太田昌国 著 3,000円+税 エッセイ
人文
ISBN978-4-86538-120-7 C0076 2021/5刊  
今は立ち止まり、自分の頭で考えよう!考え抜こう!考え続けよう! あらゆるナショナリズムを克服することは不可能なのか。権力を求めずに社会を変えることは可能か。 あなたは吉田松陰の『幽囚録』の思想を超えられたか。この一冊は世界認識を変革するために書かれている!
太田昌国 :1943年釧路市生まれ。1968年東京外国語大学ロシア語科卒。1973年〜76年にかけラテンアメリカを旅する。 帰国後「シネマテーク・インディアス」を主宰し、ボリビア・ウカマウ映画集団作品の自主上映会といくつかの作品の共同制作を実現する。 1980年代半ばから現代企画室の編集者として、第三世界の歴史・思想・文学、世界と日本の民族問題、フランス現代思想などに関連する書籍の 企画・編集を多数手がける。また執筆・講演などを通じて幅広く意見を発表し続けている。著書、翻訳書多数。
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『ラッコ 霧多布で生まれたA子の物語』
片岡義廣 写真・文 1,400円+税 写真集
生物
ISBN978-4-86538-123-8 C0072 A5判ヨコ 76頁 2021/4刊  
NHK“ダーウインが来た!”2021年4月25日に放映紹介されたラッコA子の今を伝えます。
この本の舞台は北海道東部にある浜中町、湯沸(とうふつ)岬の海です。観光名で霧多布(きりたっぷ)岬ともいいます。 その海でA子が2020年4月に生まれ、6か月後の10月に親別れしました。それが雌A の三番目の子供ということからA3の記号で記録しているA子です。 野生のラッコは可愛いだけの動物ではありません。知られざるラッコの世界、厳しい環境下を生き抜く娘の成長を追った物語です。
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『 検証 伊藤 整 』
澤井繁男 著 2,000円+税 評論
ISBN978-4-86538-117-7 C0095 四六判 256頁 2021/3刊  
伊藤整はチャタレー裁判だけではない!! 北海道民や小樽市民は郷土が生んだ詩人にして作家・文芸批評家、 伊藤整を識りつくしたか? 此の精緻な筆の意欲作に挑戦せよ!!
「本書執筆の動機は、整の視座を借りることで「社会構造」と「文学」の相関関係を概略し、昨今の乱脈な政治体制を、 戦前の15年戦争時に書かれた作品と敗戦後の作品で検証,反映させ、整の思考形態と時代精神に迫ってみたいと思ったからである。 それゆえ一応評論だが、『〜論』より『検証』に近い。 さて本論に入る前に伊藤整自身が、ここで扱う作品までの自作を分類しているので示しておく──「自作案内」(新潮社版『伊藤整全集』第14巻)。 彼は三つに分けているのだが、肝心の初期の新心理主義文学に拠った実験的作品で分類が始まっていないのが奇異である。」(まえがきより)
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『釧路地方のアイヌ語語彙集』
釧路アイヌ語の会 編 1,800円+税 民俗
風習
ISBN978-4-86538-108-5 C0039 A5判 212頁 2021/2刊  
「道東アイヌ語辞典」ではなく『釧路地方のアイヌ語語彙集』なのかが良くわかる!! オーストラリア・アボリジニやニュージーランド・マオリ、カナダ・イヌイットでは部族コミュニティがたくさん残っているよ!!
遡ること1964年に編集された代表的なアイヌ語文献である『アイヌ語方言辞典』(服部四郎編)には釧路地方の方言が収められていなかった。 その空白を埋めることとなったのが、釧路アイヌ文化懇話会が1998年3月に刊行した『アイヌ・モシリ』〔幻のアイヌ語誌復刊〕であった。 これは1994年11月に山本多助の遺品の中から発見された冊子『アイヌ・モシリ』『ウタサ・カンビ』を集約したものであった。 これを継承した「釧路アイヌ語の会」はこの翻訳に取り組み、その成果を2002年3月に『アイヌ・モシリ』山本多助作品集として発行した。 更にその翻訳過程で採取されたアイヌ語を中心に、それまで発表されていた釧路地方のいくつかの単語を収集し、 2004年2月に『アイヌ語釧路方言語彙(ごい)』として発行した。今回の『釧路地方のアイヌ語語彙集』は、上記の『アイヌ語釧路方言語彙』に、 八重九郎と四宅ヤエの語彙を追加したものである。 (釧路アイヌ語の会 会長 合沢寛)
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『 厚岸のアイヌ 』  復刻版(改訂版)
佐藤保治 著 1,200円+税 民俗
風習
ISBN978-4-86538-109-2 C0039 2020/10刊  
厚岸町立上尾幌中学校(2009年に閉校)の校長を勤めた故・佐藤保治さんが、厚岸町のアイヌ民族についてまとめた冊子 「厚岸のアイヌ」が今年6月、46年ぶりに復刻された。 関係者は「アイヌ民族への差別に向き合おうとした、佐藤さんの熱い思いを感じてほしい」と願っている。 校長退職後、厚岸町史編纂委員だった著者の置き土産となった、道東アイヌ史の労作。
 解説文 ペウレ・ウタリの会会員 大野徹人   第二章 アイヌ民族の歴史
 第一章 釧路・根室の生成と遺跡        第三章 厚岸のアイヌ
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『教育のためのコミュニケーション営為に関する省察』
平田禮一 著 500円+税 教育
ISBN978-4-86538-107-8 C0037 A5判ブックレット 80頁 2020/3刊  
著者の教職経験において、コミュニケーション不足や誤謬に満ちた営為を繰り返して来た事跡に対し、反省や 悔恨と自己嫌悪、自己否定の葛藤プロセスを通して模索をし続けた現場からのアプローチ!整理して問題提起を試みた1冊である!
 序 章 教育のためのコミュニケーション営為を問い直す
 第一章 コミュニケーション機能の全体を把握する
 第二章 学校・教育活動におけるディス・コミュニケーションを検証する
 第三章 教師のコミュニケーション営為の実践事例
 第四章 教育活動におけるコミュニケーション営為を支える視点
 終 章 省察の「まとめ」
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『 仕切られた女 』 ―― ウラジオストク花暦
高城高 著 2,000円+税 小説
ISBN978-4-86538-106-1 C0098 四六判上製 310頁 2020/2刊  
これが極東ロシアから眺めた日露戦争だ。ウラジオストク巡洋艦隊、知られざる死闘の記録!
かつて大陸では日本人の娼妓が中国人、ロシア人に身請けされ妻や妾に囲われることを〈仕切られる〉という言葉で 呼んだ。日露戦争の裏側で暴力と汚辱の街をすがすがしく生きた元娼妓の年代記。あの浦潮お吟はなぜ満洲匪賊の頭目 を求めて新興都市哈爾浜(ハルピン)に乗り込んだのか?!花を愛する異色のヒロインが綴るハードボイルド悪漢時代小説!
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『 現代北海道文学論 』
 〜来るべき「惑星思考(プラネタリティ)」に向けて〜
岡和田晃 編著 1,800円+税 文学
ISBN978-4-86538-105-4 C0095 四六判 212頁 2019/12刊  
風土が人間の精神や文化を決定してきたか?北海道文学は“植民地”から抜け出たか?? 19名による北海道文学論の最前線!!
北海道文学を抜本的にアップデートすること。一言で説明すると、それが本書の試みである。あなたは北海道文学と 言われたら、いったい何を想像するだろうか。地元出身の作家を顕彰すること?あるいは単なる地域資料? ──い ずれも現在の自分と無縁な、カビの生えた回顧にすぎないと思っていないか?そうだとしても、やむをえない。大学で 研究される日本近代文学の伝統は、あくまでも「東京」という「中央」を基盤としており、北海道をはじめとした「周縁」 は、付け足しに留まることが多いからだ。ジャーナリズムは、しばしば、「田舎臭い」と「地方」の文学を軽視する。対し、 新しい文化として喧伝される「ゆるキャラ」的なサブカルチャーは、高度資本主義と密着する形で、地域の歴史をめぐ る政治性を、どこまでも希薄化させてしまっている。(はじめにより)
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『 小島の暮らし 』
 北海道厚岸町
青地久恵 著 1,800円+税 エッセイ
ISBN978-4-86538-100-9 C0095 四六判 184頁 2019/9刊  
私は13歳のころ、夜はランプで過ごし、水は船で対岸へ汲みに行く小さな島を知った。10年後、その島で暮らす 日のくることなど思いもよらなかった。
昭和40年頃の厚岸町小島での暮らしの日々を綴ったエッセイ本。小島小中学校の教員の妻である著者が、当時の小島の子どもたち の作文集とともに、小島での 2 年間の暮らしを振り返ります。(広報あっけし司書ののおすすめBOOKより)
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『 詩の葉 「荒野へ」』
柴橋伴夫 著 1,200円+税 詩歌
ISBN978-4-86538-098-9 C0098 B5判変形 128頁 2019/8刊  
詩人・美術評論家柴橋伴夫の第2詩集。荒野に屹立する詩の樹からいま新しい響きが生まれる。数編のエッセイ「哀切へのフラグメント」併録する。
この直立するフォルムは、野に立つ弧愁あふれる 1 本の木でもある。凍った涙を、またある時は血の涙をひたひたと流す樹だ。 ひとえにこの直立する樹がこの詩の葉を詠む人の内側の苑に育つことをひたすら祈願したい。
「哀切の叙景―あとがきの葉として」より
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『アイヌ、日本人、その世界』
 The Ainu and the Japanese :Different Ground Gives Life to Different Spirits
小坂洋右 著 2,200円+税 民族
ISBN978-4-86538-096-5 C0039 四六判 376頁+口絵20頁 2019/5刊  
アイヌ民族の精神文化、歴史、「いま」が1冊で分かる。英語版付きの待望の書!
本書は、アイヌ民族と日本人の精神世界の違いに分け入り、双方の関係史などを記録や証言、口承伝承をもとに俯瞰する 第一部「人々は聴き 大地は見てきた」と、北海道を中心に国内外の各地を巡り、現代を生きるアイヌ民族との出会いを ルポルタージュ風にまとめた第二部「世界は変わった でも、生きていく」の二部構成で展開する。 知里幸恵が『アイヌ神謡集』で伝えたかったこと、松浦武四郎が蝦夷地で出会った人々、豊かで深い精神がそこに宿っている。
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『しべちゃの歴史を歩く』
橋本勲 著 1,200円+税 地域史
ISBN978-4-86538-093-4 C0021 四六判 2019/4刊  
明治30年ころから集落形成。
明治新政府は明治2年7月、民部省内に「開拓使」をおき、その年の8月、蝦夷地を北海道に改め11国86郡に分割した。また、 10月には根室開拓使出張所を設置し、その管轄区域を根室、釧路、千島、北見の4国21郡と定めている。明治5年3月には、 その区域内に始めて村名を定め、同8年3月には各町村名を仮名から本字に改めている。その当時、釧路川沿いの熊牛村、 塘路村、虹別村と弟子屈村、屈斜路村は一つの区域として釧路国川上郡に属していたが、明治18年7月、この五村を統括する 熊牛村外四カ村戸長役場が設置され行政事務が始まった。   本書「あとがき」より
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『 父からの伝言 』
鈴木紀美代 著 1,500円+税 民族
ISBN978-4-86538-091-0 C0039 A5判変形 2019/4刊  
2020年白老に『民族共生象徴空間(ウポポイ)』(=国立アイヌ民族博物館)が開設され、更には「アイヌ民族 に関する新法案」(仮称=アイヌ新法)が2019年春にはまとめられるなど、アイヌ民族を取り巻く環境は、国際社会へ向けて 急激な変貌を遂げようとしております。しかし、150年間に亘る同化政策により言語を奪われ、名前を変えられ、土地や森林 を失って来たアイヌ民族の復権や権利回復は簡単ではありません。果たして私は父や母の良き理解者であったと言えるだろう か、と今も時々自問を続ける毎日です。でも唯一父から受け継いだムックリ制作と演奏だけは今なお続けております。 私の生き甲斐でもあるムックリ演奏CDを付帯したのは、アイヌ民族の文化伝承である民族音楽を歴史に残したい一念からです。 本書がアイヌ民族理解の一助になることを願ってやみません。 イヤイライケレ(iyayraykere)。 本書「あとがき」より
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『 暁 鐘 』
 「五・四運動」の炎を点けし者 ―革命家 李大サの物語―
大川純彦 著 1,200円+税 実録
ISBN978-4-86538-090-3 C0095 新書判 216頁 2019/4刊  
ロシア革命が起こって一世紀余、その世界的な反響の一つに民族自決≠フ原則がある。その思想的衝撃に呼応する ように、朝鮮の三・一独立運動や中国の五・四運動が一九一九年に起こって百年が経つ。 (略)今なぜ中国革命なのか、李大サらの 歩みに言及する価値はあるのか。その夢の内実は問われるにせよ、少数の権力者が多数の人々を抑圧するところがある限り、一部の 民族が他の民族を隷従させる地域がある限り、そこから起ち上がろうとする人々の夢そのものを押しつぶすことはできない。その夢は、 今日においても、明日の世界であっても、搾取と貧困、差別と偏見を人間として受け入れがたいと感じる人が存在する限り紡がれてい くであろう。 本書「あとがき」より
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『アイヌの神々の物語』
  四宅ヤエ媼伝承
藤村久和、
若月亨 訳・註
1,200円+税 民俗
ISBN978-4-86538-076-7 C0039 A5判並製 342頁 2018/7刊  
ヤエ媼が聞かせてくれた15のユーカラ------
永い年月を語り継がれた物語は、アイヌ民族の文化や歴史を学び 理解を深める上で大きな影響を与えてくれます。初版はA4判(非売品)で発刊しましたが、この度アイヌ語辞典として携帯に便利な A5判(342頁)で再販・販売します。「アイヌの神々の物語」の世界にぜひ触れてみてください!!
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『前衛のランナー』
 勅使河原蒼風と勅使河原宏
柴橋伴夫 著 3,000円+税 芸術
いけばな
ISBN978-4-86538-074-3 C0076 A5判上製 440頁 2018/5刊  
時代を疾走したアヴァンギャルド。「前衛思考」という「赤い臍」で結ばれた勅使河原父子の芸術創造の秘密を、 膨大な資料と緻密な分析、豊富な写真・図版から丹念に解き明かす。〈蒼風+宏〉略年譜収録
二人の間には、境遇、時代性、心性、芸術性などにおいてかなり質的な差異がある。では一番のちがいとは何か。双方の全業を 俯瞰してみて、私の中で浮かんできたのは、ディオニュソス的な蒼風と植物的な宏という想念であった。(本書・「まえがき」より)
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表紙画像 藤田印刷エクセレントブックス 書籍リスト FAX注文書PDF
前沢 卓 写真集
『アイヌ民族 命の継承』
前沢卓 著 3,200円+税 写真集
ISBN978-4-86538-073-6 C0072 A4判 228頁 2018/3刊  
アイヌ民族であることの意味を自らに問い、差別がなくなることを願い、アイヌ文化の次世代への継承に尽力する、 今を生きるアイヌの人々。その家族をテーマとしてスタートした106組227名の取材記録。 3年余りをかけ「民族自ら民族の声を発信していく」という強い意志を発信する写真集として完成した。多くの和人がその強い意志に 応えることで、負わされた民族の悲劇、犯した重い過ちの歴史から共に抜け出し、アイヌ民族と和人のこれからの世代の歴史を、 深い相互理解と敬愛の念で織りなす明るい希望で彩っていくことができる。
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表紙画像 藤田印刷エクセレントブックス(サッポロ堂書店 発行)
書籍リスト FAX注文書PDF
『ひろがる北方研究の地平線』
 中川裕先生還暦記念論文集
中川裕先生還暦記念
論文集刊行委員会 編
2,037円+税 言語
アイヌ語
ISBN978-4-915881-29-9 C3087 B5判並製 200頁口絵4頁 2017/7刊  
人気漫画「ゴールデンカムイ」。アイヌ語監修を担当した中川裕先生の教え子たちによる還暦記念論文集!
T アイヌ語・アイヌ文化の課題
U ひろがる言語研究の地平
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表紙画像 藤田印刷エクセレントブックス(サッポロ堂書店 発行) 書籍リスト FAX注文書PDF
『義経伝説の近世的展開』
 ―その批判的検討―
菊池勇夫 著 1,700円+税 日本史
ISBN978-4-915881-28-2 C3021 四六判並製 256頁 2016/10刊  
伝説、その生成と変容の過程を注視することから見えてくるもの
蝦夷渡り伝説は史実ではないと退けていただけでは、歴史学は何の力にもならない。史実は平安末期・鎌倉初期のこととはいえ、 江戸時代に生成されて広まったという点において、その解明は近世史研究が行うべきことがらである。 ( 本書「はしがき」より)
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『生の岸辺』
 伊福部昭の風景(パサージュ)
柴橋伴夫 著 3,000円+税 評伝
ISBN978-4-86538-046-0 C0095 菊判 452頁 2015/12刊  
北海道が生んだ不出生の音楽家
「知の人」伊福部昭(1914〜2006)の生涯に迫る著者渾身の評伝。 舞台はルーツの印幡国宇倍神社(鳥取)から、生地釧路、 音更、札幌、厚岸へと「生の岸辺」を廻る旅。 「夜の時代」をいかに生き、戦後文化(映画、舞踏など)を担い、 「ゴジラ」「原爆の子」などに何を表現したか? 民族との共生を願った伊福部思想を辿る百年の軌跡。――圧巻の452ページ!!
 

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