80 年代末から 90 年代初頭にかけて雑誌『 EYE・COM 』で連載され 92 年に書籍化された、いがらしみきおの『 IMON を創る』。
「人間のための OS(オペレーティング・システム)」である「 IMON 」=「いつでも・もっと・おもしろく・ないとなァ」
の構築を目指して書かれた本書は、著者の作品群を貫く思想と人間観が凝縮された一冊でした。その刊行から 30 年後の現在、
一人一台スマートフォンを持っているのが当たり前のSNS社会の風景は、『IMONを創る』で予言されていた世界像そのもの。
驚くべきはその予見の精確さだけではなく、そこで提唱された「IMON」というOSのアイデアが、AI産業の隆盛により
人間というものが急速に相対化されつつある現代において、それでも人間が人間として、いつでも・もっと・おもしろく生きていくために、
より刺激的かつ有効なものとなっていることです。前世紀最大の奇書であり、精確な思考が現実の未来を射抜いた驚異の予言書であり、
人間世界の「ぜんぶの解説」とも言うべき本を、著者自身の新しいあとがきと、本書の熱読者である作家・乗代雄介氏による解説を付し、復刊します。
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