シリーズの原題は「イランの何を知っているか?」である。政治体制や宗教対立の紋切型外信事件ニューズの羅列でイランを理解することは難しい。
今日まで紹介されることの少なかった等身大イランの民俗・生活・行事等をイラン人自身が記述するイランの自画像。
自身の歴史と文化を自らが探ろうとする現代イラン人の多才で画期な気概と知性。それらの光がこのシリーズには溢れている。
なおこの出版は《ペルシア語→日本語》のダイレクトな翻訳を堅持して刊行される。
イランのイスラーム化以前からの聖地であるアルダハールにおいて今でも続く祭礼「ガーリーシューヤーン」。この祭礼は、
殉教者ソルターン・アリー(シーア派第 5 代エマーム・モハンマド・バーゲルの息子)の亡骸を乗せた絨毯を、
亡骸の代わりに洗い浄めたことにちなんでいる。この祭礼の全体像を見渡し、殉教譚・服喪儀礼のイラン的生成力と
シーア派儀礼の形成過程の不可分密接な関係を論考する。イラン社会人類学の碩学アリー・ボルークバーシーの画期的著作。
イラン文化の根源的理解に必須・必読の書。
☆販売促進用チラシ(PDF)もご利用ください。
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